例年9月はイベント「砂丘につつまれる夕べ」に合わせて砂丘内に写真を展示してきました。特に2022年はレクイエムをテーマにした写真で「さようなら中田島砂丘」を表現しました。 2023年は趣向を変え、あえて目立つ場所でモデルや知り合い、観光客を撮りながら、撮っている行為そのものをインスタレーションとして見せて行こうと考えました。 ステージは赤と黒のオーガンジーと浜松で織られた綿生地を風になびかせて、同じく赤と黒で作成したステートメントに誘導しました。 そもそも私が砂丘に写真を展示するのは、写真を見てもらうと言うよりも、その行為そのものに意味を見出してきました。この場所を占有して自由に表現できるのは撮り続けてきたからに他ありません。
今回の新しい試みで私が体感できたものはとても意義あるものでした。特にこの試みをアーティストのつじむらゆうじさんが興味を持っていただき、つかず離れずの距離で見ていてくれたことがインスタレーションとしての完成でした。 何を得たかはこの場では書きませんが、いただいたこの貴重な機会を活かしていきたいと思います。
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