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執筆者の写真Koji Kishita

祈るように撮る


砂丘としては確実に壊れていく有様を2年近く見てきたけれど、砂丘という場に対して手を合わせたいと自然に思うようになった。誰かを責めたり批評する意図はなく、ただ祈るように写真を撮りたいと思った。 そこで、石の円空を目指されている土屋誠一さんの個展に伺い、砂丘に合うと感じた砂岩の石地蔵をいただいた。風が強い晴天を選んで、8kgほどある石地蔵を背負い砂丘に馴染むまで放置する。そしてカメラを両手で持ちシャッターを押す所作を祈りに変える。 石ころや植生のない、砂だけの風紋が広く見られるのはもうあと数年だと思っている。砂丘に対して申し訳ないという気持ちを、石地蔵の力を借りて写真にしていく。





土屋誠一 https://twitter.com/ORvGsMQ8gPsUqxc

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