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執筆者の写真Koji Kishita

毎日新聞に中田島砂丘の話題


毎日新聞に石ころだらけになった中田島砂丘の記事が写真とともに掲載されていた。

データが消えてしまうかもしれないので、以下文章のみ転載(毎日新聞2018年5月21日 東京夕刊)

日本3大砂丘の一つで、アカウミガメの産卵地として知られる中田島砂丘(浜松市南区)の海岸が石で覆われ、地元住民から「美しかった砂浜が台無し」と声が上がっている。静岡県が浸食対策の事業で石を使ったためで、県は「海岸線を維持できる」との立場だが、ウミガメが上陸しなくなった所もある。【奥山智己】

 JR浜松駅南口から車で南に15分にある中田島砂丘。冬に強風で砂に浮かび上がる独特の「風紋」で知られ、春から夏、ウミガメが産卵に訪れる。工事中の防潮堤から見下ろすと青い海原、白い砂丘が広がる。しかし近づくと、大きさ5センチ前後の石が積み重なっていた。波打ち際に沿った長さは東西に1・5キロ余り。幅は最大10メートルを超える。

 砂丘の自然や環境の保護活動に取り組んでいるNPO法人・サンクチュアリNPOの馬塚丈司理事長によると、以前は一面砂浜だった。しかし2010年ごろに石が目立つようになり、年々拡大。今は波が引く時にジャラジャラと音がする。15年以降はウミガメの産卵を確認できない所もある。

 石で覆われた理由について、海岸を管理する県は、浸食した浜を回復させて海岸線を維持する「養浜事業」の影響と説明する。

 砂丘の東4キロ余りの場所で海に注ぐ天竜川から運ばれていた土砂が、上流のダムにせき止められて流れてこなくなり浸食が進んだとして、県は06~15年に養浜事業を実施。川底に堆積(たいせき)した土砂など約80万立方メートル(東京ドーム約0・6杯分)を、浸食がひどかった砂丘東側の海岸に400メートルにわたって盛った。

 ところが、事業で使われた石は、打ち寄せた波が沖合に戻る際に流れが生じる離岸流のため西側に広がっていったという。県は砂丘から西へ約1・5キロ離れた浜でも、集積した石を確認している。県は「海岸線を維持できる」と問題視していない。馬塚さんは「これじゃ砂浜じゃなくて石浜だ。ウミガメにも影響が出ており、怒りを覚える」と話した。砂丘の自然や環境の保護活動に取り組んでいるNPO法人・サンクチュアリNPOの馬塚丈司理事長によると…

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